1980年代から、ほぼ毎年ヨーロッパを中心に古代ローマの遺構に足を運んでいます。
古代ローマの足跡は非常に広範囲で残っており、現地に訪れると書物からだけでは計り知れない歴史が、実感として伝わります。
コロナ禍になってから、今の所は海外へ行けないままの数年が過ぎました。
ここでは、20年以上前のフィルムで撮影した写真や数年前の写真を織り交ぜてお見せします。
Instagramにも掲載していますので、ぜひフォローしてください。
本村凌二(Motomura Ryoji) [西洋史家 東京大学名誉教授]
2026.09.09 更新
以前にヴェネチアに行ったことはあるが、その時には有名なディオクレティアヌス帝の場所がわからず、見ないままだった。
2017年に、北イタリアに数日滞在することにした。その一部はヴェネトに住むヤマザキマリさんが案内をしてくれることになったのだ。
夫のベッピーノさんに車を出してもらって、大変お世話になったのは今でも楽しい思い出である。
食事をしながらの雑談で、ヴェネチアで以前にディオクレティアヌス帝を見つけられなかった話をしたところ、ベッピーノさんがささっと教えてくれたのは、とてもわかりやすい場所だった。
翌日、彼らとは別行動でヴェネチアに行き、サン・マルコ大聖堂の入り口で、4人の皇帝たちの像とようやく会えたのだった。
2026.06.24 更新
2026年秋に出る書籍の関係もあり、自分のライブラリーから馬の写真をあちこち眺めていた。
そのような目で見ると、こんなところにも馬がいた。
イギリスのバースにある、ローマ浴場博物館に展示されていたモザイクだ。
3世紀か4世紀のものらしい。馬の表情がユーモラスで、動きも感じさせる絵柄である。
古代から馬が人々の生活に関わってきたことを垣間見ることができる。


2026.05.22 更新
ライフワークの出版が昨年末で終わった。今は次の仕事に色々と取り掛かっている最中である。その中に、馬の件もあり過去の写真なども眺めているところである。 この写真は、パリのロンシャン競馬場にある馬の像だ。大幅に改修された2018年、凱旋門賞を見るために行った時、あまりにも金ピカすぎて驚いたのは記憶に新しいのだが、もう7年以上も前のことになるのか。今年も日本馬が複数頭参戦するはずだが、1着になる姿をテレビ越しで良いから見たいものだ。

2026.01.23 更新
コロナ禍からヨーロッパに行かないまま何年も過ぎてしまった。毎年のように行っていたことが今となっては随分遠いことに感じる。
古代ローマの遺跡にも行っていたが、研究の拠点としてロンドンに滞在して大英博物館近くの図書館を利用していた。その図書館は資料の豊富さと書籍の管理の素晴らしさで非常に使いやすい施設である。
気分転換やランチ目的で大英博物館にも頻繁に足を運んだ。
食後の短い時間に、いくつか展示を見て図書館に戻る。そして執筆や調べ物をする毎日は仕事に集中できる贅沢な時間であった。
今年は午年なので、スナップから大英博物館内の馬を少し取り上げておこう。
2025.10.20 更新
ロンドンから日帰りでバースに向かった日、あいにく天候はすっきりしていなかった。 途中のパブで昼食をとり、博物館になっているローマン・バスを見学してから、クレッセントに向かった。 名前の通り、三日月を思わせる形状の美しい建物である。
建物前に多くの車が停まっていなければ、18世紀にタイムスリップしてしまいそうな光景である。 バースのランドマークでもあるこの場所は、集合住宅とホテルになっているようだ。 中には入らず、周囲を散策するにとどめて、ゆっくりと駅方向に向かった。 写真の空模様が物語るように、途中で雨が降ってきたのだった。




