中公新書から、8月21日に刊行した本書は、歴史を学ぶ面白さを届けてくれます。 世界史にそれほど詳しくないと、日本人だとローマ帝国と聞けば、現在のローマを中心に、古代の長い期間かなり広範囲に栄えたというイメージをぼんやりと持っているのではないでしょうか。そこにアフリカという言葉が入ると、ピンとこない人も多いかもしれません。しかし地図をじっくり見ると、ローマのあるイタリアとアフリカは地中海を挟むと向かい合っている地域です。それに気づくとなんだか面白そうなものが詰まっていそうな予想はできますよね。
それほど古代ローマの歴史を知らない人でも、政治や経済、そして文化はどのように繋がってできていくのかと興味をそそられる著作であることは間違いないです。
大清水裕さんの、一般向けに執筆した第一作。