仕事で恵比寿にあるウェスティンホテル東京に行った。この日は、ある雑誌の対談企画のために同行したのだった。
4階にある会議室の窓からの景色は、眼下に不思議な緑の固まりがあり、その奥にマンションのようなビルや、高層ビルが広がっていた。
目を惹いたのは、緑の中に六角形のように見える背の高い不思議な建物だった。仕事の隙間に、その風景をスマホに収める。
これがホテルの敷地なのか、それとも隣接した他の土地なのかもわからないまま、その場を後にした。
ひとりになってから調べてみると、この緑の場所は、ホテル内の庭園「ウェスティンガーデン」という。
渓谷をイメージして設計されており、季節の折々に自然を楽しめるようだ。不思議な建物は、緑化塔というものらしい。
この塔の壁面に植物を這わせたりするのに使うのだろうか。ちょっと廃墟のようにも見えた。
人が手を加えているが、住んでいなかったり出入りしていない建造物があるとなぜ寂しげに見えるのか。撮影した写真を眺めながら、ぼんやりと頭を巡らせる。
いつかこの庭に足を運んで散策しながら、あの六角形の建物を間近で見てみたい。その時に、遠くから、それも上の方から私を見ている人は、森に迷い込んでいるように見えるのだろうか。
2026.10.25(M)





