故郷の北海道浦河町に戻って、数えてみたら40年以上が過ぎました。
大学卒業後に東京で仕事をしていた時期もありますが遠い昔になりました。
道内の新聞にエッセイを連載して以来の執筆です。ここでは北海道で暮らす様子を楽しみながらお届けします。
高田 則雄
2025.06.04 更新
昭和三十年代半ば、この町を出たとき、外国人といえば、数人の朝鮮人だけだった。二十年後に帰って来てみたら、多くのモンゴル人がいた。以降、内訳は変わるものの流入は増え続け、現在は六百人近いという。人口一万一千人の町にである。その半分以上をインド人が占める。それもあって、つい先日、インド大使が視察にやって来て、町役場に挨拶して帰ったという。
この他にも東南アジアの各国から来ていて、その大半が競走馬の生産に携わっているということから考えれば、日本の競馬界は外国人によって支えられていることになる。
中にはカレーの専門店を開いている者もいる。子連れのサリー姿の女性もいて、学齢期の子供の教育も問題となっているという。こんなこと、大都会のことだけでなかったのだ。
高田則雄
