タイトルからして本の紹介をまとめたのかなと読み始めたら、日常の村井さん話に本の紹介が最後にちょっとある体裁で、ほぼエッセイ集という作品だ。
仕事、家庭、子供の頃の自分と家族、義父母、うっすらとした悩みや焦燥など、読んでいてうなづくことが多く、村井さんらしいストレートに心に入ってくる言葉で、励まされるような気持ちになる。本人は励ましているつもりはないのかもしれないけれど。これは、本書だけでなく村井さんのエッセイ全般にいえることだが、共感できるせいで私にとっては中毒性さえ感じる作家さんでもある。
その上、知らない本や知っていたが読んでいない本がほとんどで、新しい読書体験の入り口にもなるようだ。
個人的な話だが村井理子さんを知ったのは、X(旧Twitter)で犬の写真が目に付いてからのことだった。ハリーという名の黒くて優しい大型犬がSNSに時々登場し、散歩中のハリーや琵琶湖畔でのハリーなど、私の日常にもすっかり馴染んでいたのだが、他界してしまい寂しい気持ちであった(今は、別のたくましい大型犬がいるけど)。
そのハリーが本書ではイラストで各回に登場しており、これが可愛いくてほっこりする。
そんな素敵なイラストも見どころです。
2026.4.19(M)






