だいたい吉祥寺に住まう

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2026.01.27 更新

大地震後発注意報

先頃、津波こそ小さかったものの、北海道東北大地震が起き、その直後にこの地震の後発注意報というのが発令された。“また来るぞ、注意しろよ‼︎”と意味は分かるものの、大地震が余震を伴うというのは、すでに日本国民大半の経験知といっていいが、この発令は初めてだ。

私の住む日高地方は、千島海溝、日本海溝に囲まれて、国内では地震の多発地帯として知られている。隣の十勝や肝振の人に言わせれば“日高は地震に強い”そうで、この街浦河では確かに町民もそう納得している節がある。中学生の頃、ある大地震の後、大工さんに訊いたことがある。
「浦河って、地震に強いってホント⁉︎」
「そうだべな。浦河の家はな、昔っからスジカイが多いんだ⋯⋯」

骨組のできた新築の家屋のイメージが沸いて、斜に走る筋交の光景が見えた。いつからその技術が使われ始めたのかは知らないが、多地震がそうした技術を産んだことは確かだろう。そうした国民の経験知に避難問題だけではなく、後発地震注意報という言葉が、技術の世界のある種のきっかけとなることに納得もし、感嘆もするのである。

高田則雄

筋交(すじかい)の例

地中海世界の歴史8